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| Baby-Pro REPORT(19) [ベビー用品選びの「ものさし」] |
| そのベビー用品が本当に必要ですか? | ||||||||||||||||||||||||||
「この商品は高いけれど内容が見合っているから積極的に紹介しよう」 「この商品は迷っている方が多いから詳しく解説しよう」 「この商品は見かけほど良くないから、掲載を避けよう」 Baby-Proでは、こんな風に、できるだけ買う身になって商品の選定や解説をしています。 その時に、さまざまな気づきがあるのですが、売れている製品が必ずしも 良いものとは限らないということです。「良い」「悪い」の見定めは、 はなはだ主観的なものですが、私たちなりに考えている 「良いベビー用品」の定義があります。 その「ものさし」を、ご紹介いたします。 通常、販売店のサイトは、商品のウリとカタログスペックを紹介して、 「詳しくはメーカーサイトを参照ください」 というのが、一般的です。 けれど、私はあまりメーカーのカタログを参照せずに、 肌で感じた印象と経験則による製品解説を心がけています。 スペックを知ることより大切なことがたくさんあるからです。 たとえば、 ベビーカーを選ぶとき、軽さやコンパクトさを優先すると、使い勝手はいいですが 小さな赤ちゃんにとっては快適ではなくなることがあります。 両対面ハンドルや、大きな日除け、振動の少ないシートなど、装備充実で 乗り心地の良いベビーカーは、重くなったりかさばったりして、 親には負担となることが多いです。 一見メリットに見えることも、見方を変えればデメリットになります。
ですから、 「軽くて、コンパクトで、強くて、安定しているベビーカーをください」 と、お願いされるのが一番つらいです。相反する要素の集まりだからです。 必要とする性能に優先順位を付けて、ある部分には妥協が必要となります。 次に悩むのは、 「両対面機能は必要でしょうか」 「おとなしく乗ってくれるのはどれでしょうか」 といったご相談です。 ベビー用品は子供のための道具であるべきですが、 往々にして親のための道具となっていることがあります。 広告に「軽く、コンパクトで、移動もラクラク」と書いてあるといかにも良さそうですが、 「その代わり赤ちゃんの顔は見えません。日差しもうまく避けられないので 帽子をかぶってください。」などとは書かないものです。 どうしてもママの顔が見えないと泣き出してしまうお子さんがいます。 その子には背面ハンドルベビーカーは早すぎるのです。 ママに「こわいからもっとそばにいて」と言っているのです。 手がかかる子、と思わず、自分の意思表現がちゃんとできることを喜びましょう。 歩けるようになると、歩くのが楽しくてベビーカーに見向きもしないお子さんもいます。 「勝手に抜け出さない5点式ベルト」もいいですが、子供の関心を大切にすることも 忘れないでください。ベビーカーがいつも荷物カートになっていても、それはそれで ほほえましいことと思います。 赤ちゃんがそのベビーカーを受け入れて気持ちよく乗ってくれるかどうかは そのお子さんが決めることで、親は提案をするだけと思ってください。 なにせ、赤ちゃんにとっては「抱っこ」が最高なのです。 ベビーカーに乗せられることは、最初は不安なだけ。 ベビーカーは親のための道具なのです。 「だっこをねだってもママがつらそうで、 ベビーカーにのった方がきげんがいいみたいだし、 ベビーカーもなれたらけっこうたのしい・・・」 言葉にはならなくても、そんなことを赤ちゃんなりにいろいろ感じて ベビーカーに馴染むようになります。 ベビー用品をどう選ぶか、あるいは使うか使わないか、考えるときに 二つの側面があります。 一つは、仕様・機能面で推し測る理性的な判断です。 必要な機能を絞り、他は妥協する、そのボーダーを見出すことにあります。 ベビーカーは、まず、自分たちの育児環境がどのようなものなのか把握することが 製品のことを知る以上に大切です。 ただし、かといってスペックを頭に入れて比較してくださいとは言いません。 スペックよりも解説文の流れを感じとってください。 Baby-Proでは、「軽い」ということだけでも、それがどのようなシーンに役立って どのようなデメリットもあるのか、製品ごとに丁寧に解説していきます。 重くても、走行がスムーズだと押し心地が「軽い」と感じます。 同じ重量でも、操作系がスムーズだと、「扱いやすさ」が「軽さ」を 印象付けることがあります。 「重量が何キロだから軽い」というよりも、体感的な「軽さ」があるかどうか、 そのことの方がBaby-Proでは皆様にお伝えしたいとこなのです。 スペックに惑わされずに解説を読んでみてください。 その結果、思いもかけず立派なベビーカーを買うこともあるかもしれませんし、 「当分、ベビーカーはいらない」という結論に至ることもあるはずです。 もう一つは、母性(父性)愛に基づく感性的な判断です。 赤ちゃんは、大切な幼い命、そして同時に新しい仲間です。 ベビー用品は、この小さな命と、密接に心を触れあうための補助具。 大切なのは、いかに親子のスキンシップを邪魔せず、助けとなるかを 目安にしましょう。 ベビーカーに乗せた子供の機嫌が悪いとき、狭くて苦しいのだろうか、 乗り心地が悪いのだろうか、と心配するものいいですが、この子は もっとかまって欲しいのかも、抱っこして欲しいのかも、と、 広く、子供の心を探ってみましょう。 赤ちゃんが泣いて困っているときも、赤ちゃんはあなたを困らせる つもりはありません。赤ちゃん自身が困っているのです。 抱いてあげるだけでも、子供はすごく落ち着きます。 「年中抱っこで大変」と嘆かずに、それだけ求められていることを、 実感してください。 抱っこは赤ちゃんにとって最高のものです。 「抱き癖がつくよ」なんていうアドバイスは無視してかまいません。 無条件に求めに応える、愛の基本が抱っこにあります。 それを避けて次はないのです。 では、ベビーカーに親の抱っこの代わりはできるのか。 残念ながらできません。 けれど、配慮あるベビーカーは、子供の不安を最小限にとどめてくれます。 幼い子供には、安心して乗れる、抱っこのような乗り心地の ベビーカーを提供してあげたいものです。それが感性的なチョイスです。 Baby-Proが、自ら振動計測ダミーを作成して、べビーカーの 振動計測をしたり、エコベッドを推奨したり、補助サンシェードを開発して、 子供を直射日光から守ろうとしたりしているのは、メーカーやユーザー様に 気付いてもらって、少しでも「愛情」を注げる製品を増やしたいからです。 そして、その成果は確実に出てきています。 ベビー用品全般について、道具としての役割を解説してみます。 うっかり愛のない道具に振り回されないよう、賢く選択してください。
子供のためと思っていたことが、良く考えたら親の都合だけだった なんてことが、よくあるものです。 育児はとても大変だからこそ、いろんな道具が生み出されますが、 使うほどに育児が充実するかというと、決してそんなことはありません。 その製品に「愛情」を感じとれるか否か、 「愛情のものさし」で製品選びをしてみてください。 ・プラスチックの食器やおもちゃに愛を感じますか? ・歩行器やおしゃぶりに愛を感じますか? ・化学合成の洗剤や柔軟剤に愛を感じとれますか? 正しい知識で、賢く選んで、つまらないものにお金をかけないようにしましょう。 (このレポートは2006/1月に作成されたものです) |
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